まばゆいほどに美しい箏の陰影。八橋検校からバッハ、藤倉大。そして自作曲まで。
現代音楽にも強い関心を示し、箏のための数多くの新作依嘱をして海外にも紹介するなど、そ の活動は伝統的な箏奏者の枠を大きく越えている。このCDに収められた楽曲は、東洋と西洋、 古典から現代まで、縦横無尽に時空を超え、それを彼女は、時に繊細に、時に雄渾なまでの表 情で描きあげてみせる。大部分を占める「五線譜による楽曲」は、楽譜の読み・解釈において 完全に西洋音楽のボキャブラリーに基づいた演奏で、聴き手は、箏が邦楽器であることを忘れ そうなくらいだ。バッハの名曲「シャコンヌ」が、まさか箏で、ここまでの説得力をもって演 奏されるなど、誰が想像できただろう。海外での演奏活動も活発な木村さんが、グローバルな 感性で箏の魅力を世界に紹介するアルバムをご堪能いただきたい。(ライナーノーツより抜粋)
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「光る空/木村麻耶」