ラッツパック・レコード株式会社は1981年(昭和56年)に設立致しました。
当時は若者にとっては、なかなか簡単に購入することのできなかったLPレコードですが、アメリカ市場にあったカット・アウト、クローズ・アウトと言われたレコード・レーベルより放出された低価格商品を、輸入販売することからスタートしました。
商品構成はヒット作品も多く、これにより色々な音楽を、多くの人がより手軽に楽しむことができるのではという想いでした。その後アメリカを始め、ヨーロッパ各国、ブラジル、香港に到るまで、世界中の商品を購入し、ディストリビュートしました。
沢山の取引先の人々との出会いもあり、楽しくもあり、又、大変な時もあり、貴重な体験をする事が出来ました。
そして現在は、日本国内の各ジャンルアーティストが心を込めて制作したインディーズ作品の流通を中心に行っております。
又、2009年より、自身の音楽に対する強い想いを形に残したいと考え、作品の制作を始めました。第1作目の作品は、当時のスイング・ジャーナル誌で、ジャズ・ディスク大賞・日本ジャズ賞を頂き、その後も年1作位のペースでリリースを続けており、『想い出のワルツ』(雪村いづみ)、『マイ・ワンダフル・ライフEX』(渡辺貞夫、日野晧正ほか)、『ソング・フォー・マイ・マザー』(佐藤允彦、山下洋輔ほか)の3作品は、ジャズ系としては異例の文化庁芸術祭の参加作品に選定され、『トゥ・ヤング』(雪村いづみ、美空ひばり、江利チエミ)、『帰り来ぬ青春』(マーサ三宅)では、それぞれ日本レコード大賞 企画賞・功労賞を受賞するという幸運に恵まれました。また、今年も渾身の作品『Dear Memories~懐かしき日々』(佐藤允彦、坂井紅介、石若駿、類家心平)をリリース致しました。
これからも「We distribute Good Music」を旗印に、スタッフ一同努力していきたいと思っております。
令和5年12月
代表取締役 棚橋牧人