ニューアルバム『Heavy Metal Doctors』がRubicon Musicから発売となった、愛知県を拠点に活動するメタルバンドAMUSIE。メンバー4人全員が現役医師として活動しながら、数年をかけて制作されたアルバムの制作の裏側を、バンドの中心人物であるベースの眞野氏にメールインタビューする機会を頂きました。最新アルバムを手に取って頂くきっかけになれれば幸いです。それではどうぞ！
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―最新作『Heavy Metal Doctors』が完成しまして、まずは今の心境からお聞かせいただけますでしょうか？
マノ（以下 Ｍ）： ありがとうございます。よろしくお願いします。2014年に趣味の延長のような形で自主制作アルバムを作成しましたが、今回はレーベルから、しかも地元愛知のレーベルで、昔から出ているCDを買って聴いていたルビコン・ミュージックからのリリースということで、とても感慨深いです。曲、プロダクションのクオリティともに非常に満足いくものが出来て、我々は若くはありませんが、ようやくスタート・ラインに立てたという思いです。
―今作全体通して、もの凄いバンドの一体感を感じたのですが、ライナーノーツを拝読したところ、パートごとにレコーディングされたとの事で驚きでした。眞野さん自身オケのデモをしっかり作り込まれるとの事ですが、初めから楽曲全体のアレンジも含め、全体のイメージが完成しているものでしょうか？
Ｍ： ありがとうございます。レコーディングに入る前から、曲自体はある程度リハーサルを重ねていたのが良かったのかなと思います。自分の曲に関しては、殆どの場合、ソロも含めて打ち込みのデモを作っていますが、やはり実際に4人で音を出していくと、それぞれの異なるバックグラウンド、個性がインプットされて、より良い方向に昇華されることが多いです。バンドの面白いところですね。
―ここからは、眞野さんご自身についてお伺いさせて頂きたいと思います。最初に音楽に興味を持ったのは、いつ頃、何がきっかけでしたか？
Ｍ： 幼少時よりピアノを習っていたので、音楽は好きでしたが、最初に衝撃を受けた曲は、小学生の時に観た映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」挿入歌で、TM NETWORKの「Beyond the Time」ですね。映像と相まって、とてもかっこよく聴こえ、アルバムのカセット・テープを買ってもらった記憶があります。
―ヘヴィメタルに興味をもったきっかけをお教えください。その時のアーティストや曲のエピソードがあれば、交えてお聞かせ頂きたいです。
Ｍ： 中学の時に、父の車でDeep PurpleとかQUEENといったクラシック・ロックを聴いて2度目の衝撃を受けまして、そこから徐々にヘヴィなものを聴くようになっていきました。特にDeep Purpleの「Burn」を最初に聴いた感動は未だに覚えていますね。
―ヘヴィメタル以外のルーツがもしありましたら、好きなアーティストや曲のエピソードも交えてお教えください。新作のライナーノーツでは、プログレもお好きとちらっと書かれていらっしいましたが。。
Ｍ： 高校の時に出たDream Theaterの「Images and Words」に3度目の衝撃を受けて、そこから彼らが影響を受けたYesやRushといったプログレを聴くようになりました。昨年観たYesの危機50周年公演は感涙が止まりませんでした。
―ベースを弾くことになったきっかけやエピソードがありましたら、お教えください。
Ｍ： 父が学生時ジャズ・バンドをやっていて、家にベースがあったので、ロック、メタルを聴くようになってから自然に弾き始めました。ベタですがDeep Purpleの「Highway Star」とか「Smoke on the Water」とかのコピーをしていましたね。6弦ベースを弾くようになったのは、完全にDream TheaterのJohn Myungの影響です。
―コンポーザーやアレンジャーとして、特にこの人には影響を受けた！という方がおりましたらお教えください。
Ｍ： 影響は自分ではよくわかりませんが、往年のTimo Tolkki（ex-Stratovarius）が作る、特に凝ったコード進行はないのだけれど印象的なメロディというのは凄いなと思っていて、目指す方向性の一つですね。
―今注目してるアーティストがおりましたら、新旧ジャンル問わずOKですので、お教えください。
Ｍ： 最近気に入っているのはSleep Tokenの新作、メロディアス・ハード系だとルビコンから出ているPerfect Viewの新作ですね。基本良いメロディがあれば何でも聴きます。
―もし差し支えなければ，眞野さんから見たAMUSIE各メンバーそれぞれの印象をお聞かせください。性格でも、楽器のプレイスタイルについてでも、音楽的嗜好についてでも、医師としてでも、ご自由に述べていただいてOKです！
Ｍ： Voのイヌカイ君は、ホントにこのレコーディングを経て、凄い成長をみせてくれました。音域を気にせず作曲できるのでありがたいです。彼は大学で高音発声の研究もしており、趣味と実益を兼ねた成果を上げています。リハ時はムードメーカー的な存在ですが、ライヴでは一転、フロントマン然としたパフォーマンスを魅せてくれます。
Gtのキノシタ君は、大学の同級生で、当時からずっとバンドを組んでいます。僕と違って社交的なので、Twitterを中心に広報活動、交渉役を担当してくれています。もちろん肝心なGtの腕前も、ここ数年で格段に進化しています。作曲面では、自分からは出てこないアイデアを創造してくれるので、曲のバラエティに大きく貢献してくれています。
Drのイトウ君は、シンプルなセッティングながら多彩な手数、足数のドラミングで未だに驚かされます。特に彼はメタルよりメロコアに大きな影響を受けているので、自分が作ったデモとノリが違ってくるところが、またバンド・サウンドに良い影響をもたらしてくれます。
―新作も、制作に5年を費やされておるとライナーノーツから拝見しましたが、メンバー皆さん医師としての職がある中で、バンドを続けて行くモチベーションの保ち方やコツなどがもしありましたら、お教えください。音楽的なことでも、それ以外でも、何でもOKです！
Ｍ： イヌカイ君以外の3人は産婦人科医なので、24時間対応が求められる当直も多く、なかなかリハのスケジュールも合わなかったり、緊急で来られなかったりすることもありますが、逆に同じ医師なのでお互い様という感じでやっていけるのは良いところだと思います。あとは、やはりバンドが好き、自分達の音が好きというのが、最大のモチベーションですね。
―9～10月に東京・名古屋でライブを予定されておられますが、意気込みをお聞かせください。
Ｍ： 2019年以来、医療職ということもあり、コロナ禍で決まっていたライヴもキャンセルせざるを得ず、皆さん同様、歯がゆい思いをしていましたが、ようやくレコ発ライヴが決まったということで、メンバー一同気合十分です。東京は県外初めての、名古屋は主催でのライヴということで、自分たちも非常に楽しみにしています。ライヴでは同期音源を使わず、Keyは自分がフットキーボードで弾きますので、アルバムとはまた違ったAMUSIEをぜひ観に来ていただければと思います。
―ライブ以降の今後のご予定や、バンドの今後のビジョンがもしおありでしたら、お教えください。
Ｍ： 以前の自主制作の中にも良い曲があり、今回のアルバムには入れていない曲もまだまだありますので、引き続き形にしたいと思っています。特に個人的に好きなファスト・チューンのアイディアが多いので、まずは速い曲ばかり集めたEPを考えています。楽しみにしていてください！
以上、本日はお時間頂戴いたしまして、ありがとうございました！
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名古屋発メロディック・パワーメタルの秘密兵器AMUSIE(アミュージー)がスクラブをまとって遂に登場！
AMUSIE 最新アルバム
『HEAVY METAL DOCTORS』
RBNCD-1375 Rubicon Music
￥2500+税
Track List:
1.Guiding Light
2.Heaven Finds You
3.I.C.T.
4.Heavy Metal Doctors
5.Way Of My Life
6.Thanks For Usual Days
7.Finding The Unicorn
8.My Requiem
9.Lost Senses
Produced by Yukio Mano
Mixed & Mastered by Fredorik Nordström at Studio Fredman
TOWER RECORDS ONLINE
HMV ONLINE
Joshin WEB
Ratspack Records ONLINE SHOP(BASE)
AMUSIE Official Site
Rubicon Music Official Site
