Ratspack Records | ラッツパックレコード インディーズCDのディストリビューター - We Distribute Good Music since 1981 We Distribute Good Music since 1981

RATSPACK EYESシリーズ

RATSPACK EYESシリーズ

“熟成、しかも先鋭”をモットーとした自社プロデュース作品RATSPACK EYESシリーズ  (プロデューサー・棚橋牧人)

西洋ジャズの模倣ではない、独自性を持った日本人ならではのジャズを、という思いから、代表の棚橋牧人がプロデューサーとなり、2009年に制作した『マイ・ワンダフル・ライフ』(佐藤允彦、渡辺貞夫、日野皓正、峰厚介、山下洋輔)が、スウィング・ジャーナル社のゴールド・ディスクに選定され、「ジャズ・ディスク大賞 日本ジャズ賞」を受賞。これを皮切りに、現在(2022年)までに11作品を発表し、内3作品が「文化庁芸術祭参加」(『想い出のワルツ tribute三人娘~わが心のひばり、チエミ』・『My Wonderful Life EX』・『Song for my mother~思慕』)、2作品が「日本レコード大賞」受賞(『マーサ三宅withマーサ・シンガーズ/帰り来ぬ青春~Yesterday When I Was Young』功労賞・『トゥ・ヤング』企画賞)を受賞するなど、各方面から高い評価を得ている。

プロデューサー棚橋牧人 EYESシリーズを語る~『ジャズ批評』(2022.11月・230号)インタビュー記事全文

─ラッツパック・レコードを設立されたのは、どのような想いからでしょうか

昭和56(1981)年、私が31歳の時の創業ですので、レコードが高価でなかなか若者が簡単に買うことが出来なかった時代でした。それなので一枚一枚大切にし、丁寧に聴いてもいましたが。その時代、アメリカのレコード業界にはクローズ・アウト、カット・アウト盤と呼ばれたアウトレットのマーケットがあり、それを販売することで、若者もより気軽に購入できれば、多くの音楽を楽しめ、音楽好きの若者が喜ぶだろうと考え、会社を始めました。

─Ratspack EYESレーベル立ち上げのきっかけを教えてください

2009年、会社を始めて28年となり、私も丁度還暦を迎えた時期で、独自性をもつ、良い作品を制作したいと強い想いをもち、学生時代からすごいミュージシャンだと思っていた富樫雅彦のバラード集を制作しました。彼はアバンギャルド、フリージャズのパー カッショニストとして有名でしたが、作曲したものは、そのイメージとは異なる美しいラードが沢山あり、その中の曲を盟友である佐藤允彦さんを中心とし、渡辺貞夫さん、日野皓正さん、峰厚介さん、そして別トラックで山下洋輔さんに参加いただき、レコーディングしたのが始まりです。皆さん「トガシ」ということで、快く参加して頂きました。

─今回『Song For My Mother~思慕』が芸術祭参加作品となった感想をお聞かせ下さい。

日本の音楽文化の一つと認めて頂いたという事に大変有難いと思っています。

─今作品のテーマに「母」を選んだ理由はなんでしょうか

男にとって、自身の母親に対する想いは特別なもので、それぞれに深いものがあると思います。そのテーマによりミュージシャンの方々の音楽性、人間性がストレートに表現されるのでは、と考えました。

─参加ミュージシャン、収録楽曲はどの様に決められたのでしょうか

私も団塊の世代(1949年生れ)ですので、大学生の頃ジャズに対して強い憧れを持っていました。その時代ジャズクラブ等に出演されていて、現在でも現役で活躍されている、優れた方々にお願いしました。

─ミュージシャンの合計年齢550歳。この年齢ならではのサウンドの良さとは

音楽家は、年齢を経て色々な付随したものが削がれて、その本質が表れてくるように思っていますので、リアルな音楽が出来ると思いました。

─レコーディング時の各々のミュージシャンとのエピソード、印象に残っている事がありましたら教えてください

ベテランの優れたミュージシャンの方々とスタジオの中で過ごし、合間合間に御母様とのエピソードを伺い、サウンドもさることながら、母親に対する思慕の深さと濃密な親子関係をしみじみと感じ入りました。親子の強いつながりと情感が、いかに大きくその人間性に影響を与えるのかということに感銘しました。

─ EYESシリーズに一貫している制作テーマについて教えて頂けますか

日本人のジャズは西洋ジャズの表層をひたすら模倣し続けているように見えますが、その中で形成された独特のものがあると思い、それを表現できればと考え、制作をしています。模倣のみでは、音楽に「命」がないように思います。いつも頭に浮かぶのは「音楽としての価値生命の如何は、全く民族的であると言う一語に尽きている」という永井荷風の言葉、小澤征爾がインタビューで答えた「…なにも西洋の真似なんかすることはない。西洋人になれっこないんですから」、小林秀雄の西洋文化の素晴らしさに対して「それは『わかる』けれど、『私』ではないということだ」あと三島由紀夫「外国の文化に触発されて鍛えられた精神が、再び日本の伝統に回帰する、全く新しい眼で古いものを見直すことができる」というような本質をとらえた言葉です。地に足がついた、日本でしか生まれない、魅力的な音楽でありたいと思っています。

懐かしき日々(Dear Memories)~SONG FOR KEN-SAN【Amazon ジャズ総合ランキング1位獲得】

昭和を象徴する俳優、故 高倉健。彼の主演作を彩ったテーマ曲群を、国内ジャズシーンを代表するミュージシャンがレコーディング。ジャケットは長年高倉健の肖像を手掛ける画家、福山小夜の名画。
日本の男はどうあるべきか、どう生きるべきか―新録のタイトル曲を始めとしたリアルなサウンドを通して、不世出の名優のスピリットを現代に問いかける。

収録曲:
1. 時代おくれの酒場 作曲:加藤登紀子(1983年東宝映画『居酒屋兆治』監督 降旗康男)
2. 懐かしき日々–Dear Memories 作曲:佐藤允彦(1985年東宝映画『夜叉』監督 降旗康男)
3. あにきのテーマ 作曲:村井邦彦(1977年TBSドラマ『あにき』脚本 倉本聰)

参加ミュージシャン:
佐藤允彦: Pf.M-2,
類家心平:Tp. M-2
石若駿: Drs.M-2,
坂井紅介:B. M-2
秋田慎治: Pf., Syn., ProgrammingM1, M3

協力:(株)高倉プロモーション 小田貴月

Song for my mother~思慕 【令和4年度(第77回)文化庁芸術祭参加作品】

─男が最後に想うことは、母の面影─
日本のジャズ・レジェンドが奏でる、全曲新録、ソロ・プレイ(稲垣次郎・大野俊三を除く)による母へのオマージュ。

★7人のジャズジャイアンツ合計年齢550歳!
★12Pブックレット付(各アーティストの「母親の想い出」掲載)
★特別寄稿エッセイ(ブックレット掲載): 西舘好子/ 淺井愼平

風姿~忘れがたき男たち 【Amazon J-ジャズ部門・人気ギフトランキング1位獲得】

日本映画史に輝く、男たちの「威厳」ある顔!
三船敏郎、高倉健、菅原文太主演の昭和名作・テーマ曲集

日本を代表するピアニスト山下洋輔による「七人の侍」、次世代を牽引する秋田慎治(ピアノ&プログラミング)による「仁義なき戦い」など

諏訪雷/御諏訪太鼓 【仏レーベルよりアナログ盤&デジタル配信で全世界リリース】

日本三大太鼓の筆頭・御諏訪太鼓(おすわだいこ)宗家、太鼓打師・山本麻琴による最新録音。和ジャズ巨匠・佐藤允彦との異色コラボ曲含む全2曲トータル25分越えの一大音絵巻!!

PORTRAIT to Sincerely yours/マーサ三宅 with 前田憲男

日本ジャズ界の至宝 マーサ三宅 前田憲男
二人のみの、時代を超えた、円熟期、魂のデュエット・アルバム!

THE BLIND SWORDSMAN~侠/V.A. 

“侠(おとこ)” 勝新太郎をテーマとした、大胆で豪快な 「ニッポンのミュージック」
井上堯之ラストレコーディングを収録

マイ・ワンダフル・ライフEX富樫雅彦バラードコレクション / V.A. 【平成29年度 文化庁芸術祭参加作品】

天才パーカッショニスト富樫雅彦没後10年を記念して、オリジナルの『マイ・ワンダフル・ライフ』に富樫のパーカッション・ソロ2曲を追加、ハイレゾマスタリング(UHQCD)で再リリース!

New York Groove/中村照夫

1977年、日本人ジャズマンとして前代未聞の快挙「全米チャートTOP10」入り!
Jazzの本場ニューヨークで50年生き抜いた男、サムライ・ジャズマン 中村照夫が4年を費やして制作した渾身のアルバム

帰り来ぬ青春~Yesterday When I Was Young / マーサ三宅 with マーサ・シンガーズ 【第56回輝く!日本レコード大賞・功労賞】

第56回日本レコード大賞受賞~功労賞~
ジャズヴォーカル一筋に生きた伝説のシンガー マーサ三宅
ジャズ歌手人生60周年記念盤[デジタル・リマスタリング] 自身がセレクトした生涯集大成ベスト!!

想い出のワルツ ~tribute三人娘/我が心のひばり、チエミ / 雪村いづみ with 前田憲男とウィンドブレイカーズ【平成25年度 文化庁芸術祭参加作品】

雪村いづみのデビュー60周年を記念して、全曲新たにレコーディング。懐かしの「元祖三人娘」ひばり、チエミ、いづみの50年代のゴージャスな歌声がデジタルリマスタリングで蘇るサウンドトラック集、豪華2枚組! 演奏は前田憲男とウィンドブレイカーズ。

マイ・ワンダフル・ライフ 富樫雅彦バラード・コレクション / 佐藤允彦・渡辺貞夫・日野皓正・峰厚介・山下洋輔【第43回ジャズ・ディスク大賞・日本ジャズ賞】

孤高の鬼才、世界に誇るジャズ・パーカッショニスト「富樫雅彦」が作曲家として残した魂のバラード集!

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