
話題のタイ在住ジャパニーズ・ヘヴィ・メタルバンド『NACARBIDE』最新インタビュー掲載!
話題のタイ在住ジャパニーズ・ヘヴィ・メタルバンド『NACARBIDE』の中軸、Hassy (b) とHitomi (vo)の、セカンド・アルバム『Iron Lotus』日本リリースに合わせた、母国のリスナーへのメッセージ的最新インタビュー堂々敢行!
*いよいよNACARBIDEのセカンド・アルバム『Iron Lotus』が日本でもリリースされることになりました。今のお気持ちから聞かせて頂けますか?
制作段階では想定していなかったので、驚いているというか、別のアプローチを考えてもよかったかもしれない、と思っていますが、日本のショップの店頭に並ぶというのは日本人として率直に嬉しいですね。
*NACARBIDEは東南アジアのタイ王国のバンコクを拠点に活動を続ける日本人によるメタルバンドです。みなさんはバンコクでお仕事をされているということですが、何故、タイに行かれたのか、そしてタイでの生活についてお話し頂けますか?
基本的にほとんどの構成員がタイ国内に居住、仕事を持っています。就業している組織都合である場合と、各自の意志で移住に近い形で就業しています。あまり前向きな回答とは言えませんが、ほとんどの構成員が感じていることは、いろんな意味での日本の閉塞感、東南アジア特有の緩さというか、自由さ、のようなものでしょうか。仕事にあたっては求められる結果はほぼ世界共通で、成果ではやはり日本には届いていないこともがありますが、生産性においては優ることもあります。宗教、道徳的な背景は同じ仏教徒とはいえ、日本とは違いを感じることも多々あり、困惑も刺激もあるといえます。
*そしてこのNACARBIDE結成の経緯をおしえて頂ければ幸いです。それは2016年になりますか?
2016年の夏ごろに現在の名前で活動を始めました。それまではそれぞれのユニットで何かのイベント毎にカヴァーで参加するようなスタンスでした。EARTHSHAKERのバンコク公演の前座を務めさせていただいたり。ベースのHassyだけがほぼ毎週末、地元のブルース・バーかロック・バーのセッションに地元や西洋人プレイヤーに混ざって一人で参加してましたね。ギターのMasa とHassyが知り合って、実際に音を出す機会を経て、オリジナルの音源を創るべき、と考えるようになり、タイ国内で最もパワフルなシンガーは誰ぞや?と考えるまでもなく、Hitomi一択でした。いろんな意味で安心して背中を預けられるドラマーはHiro以外になく、それから創る、演る、録る、という作業を同時進行させました。
*異国の地でバンドを組むというのは、色々と苦労もあったかと思います。それでもタイでメタル・バンドを組むという強い思いが現実になったのではないかと思いますがいかがですか?
全員、今の状況は想定しておらず、そもそもどんな形であれ、音楽活動なんてまともにできるのかな?と思っていたのが本音でしょうし、外国でしかも日本人だけで構成されていて、自分達の作品を発表することができたという意味では奇跡に近い幸運だと思っています。その意味でいうと、申し訳ありませんが、強い思いというものは皆無だったと断言して差し支えありません。
*NACARBIDEというバンド名の由来をおしえて頂けますか?
NACはหนัก、タイ語で「重い」の意と英語でCARBIDE、超硬タングステンなどに使われる単語を抱き合わせた造語になります。ざっくり訳すとヘヴィメタル、という意味になります。
*現在のメンバーのパーソナル・データと音楽的ルーツそして、ひととなりなどおしえて頂ければ幸いです。
Hitomi (vo)
高校の軽音楽部時代に初めて歌ったヘヴィメタルの曲がPainkiller。そこからメタル人生がスタート。人生は何があるか分からないけれど、ヘヴィメタルがあれば大抵のことは乗り越えられると信じてます。好きなバンドは、ANTHEM、JUDAS PRIEST。
Masa (g)
D_DriveのギタリストSeijiさんの教え子のひとりで、中学生からギターを始め、
B'z等をコピーしていましたが、中学3年の時のHALLOWEENでメタルに覚醒。
メタルの中ではメロデスを好んで聴きますが、メタル以外のジャンルも幅広く
聴いてます。好きなギタリストは屍忌蛇さん、マイケル・アンジェロ。
Hassy (b)
最年長。ロック以外も好むが、基本的には歌モノにしか興味がありません。
アイドルはニール・マーレイ、ヴァーダイン・ホワイト(EW&F)。
Hiro (dr)
レフティでセットも常に左用に組み替えて使用。ストレートな楽曲が好きで得意です。
アイドルはトミー・リー、ミッキー・ディー。
*当初は現在の4人に加え、タイ人のギタリストを加えた5人編成だったようですね?
もう一人、タイ人ギタリストがいて、典型的なタイ人像というか、どこから見ても「良いヤツ」で華もあったのですが、失敗を踏まえて次のステップに成長していく、という我々日本人プレイヤーからすると、ごく当たり前のプロセスを一緒に理解しながら進むことができなかったので、同じバンドで続けていくことが困難になりました。
ただ前述の通り、人物としてリスペクト出来るので、今もコンタクトは取り続けています。
*2017年に1stアルバム『Lots Of Eyes』をリリースしましたが、アルバムの反響、そしてライヴ活動等はいかがでしたか?
この年、リリースもあったので小さなイベントも入れると10本以上に参加しましたが、実際のCDの売れ行きはイベントの動員に当然左右されますし、タイのアンダーグラウンドシーンではメタル系のイベントの動員が恐ろしく減ったので、タイでの売り上げは期待以下でした。ただ想定外でしたが、欧州、南米への出荷数はアジアを簡単に凌駕する量でしたので、その意味では助かりました。
*そして今回のニュー・アルバム『Iron Lotus』ですが、曲作りやレコーディングはいかがでしたか?
基本的にNACARBIDEの楽曲はMasaが創らないと「らしい」楽曲にならないと考えているので、Hassyが創る曲はアルバムにおける箸休めか刺身のツマ的な意味で考えていますが、タイのシーンの低迷もあり、意欲的にガンガン進める、というわけにはいきませんでした。そのあたりはタイのローカルバンドと較べると、我々のほうが広い視野、インターネットの有効活用を視界に入れていたので、まだマシなほう、とは言えると思いますが。
リハーサル、レコーディング、についても時間はかかりましたが、1stの時と比べると淡々と必要な部分を必要なだけ詰める、という作業ができたと思います。
*アルバムの楽曲は正にヘヴィ・メタルといえるパワフルな楽曲に溢れています。それとともに日本のバンドらしい、80年代のジャパニーズ・へヴィ・メタル的な要素も感じられると思います。いかがですか?
メインコンポーザーは80年代生まれで、2000年以降のメタルにも精通、影響を受けているのに、なんでこんな曲になるのか不思議ですが、我々としてはどのようにカテゴライズしてもらっても良いと思っていますし、実際インドネシアのメタルキッズからは、こんなのメタルじゃねえ、アニソンだ!と言われたこともあります。確かにかの地の10代から見たメタルとはかなり違うと思いますし、それはそれでアリなんですが、欧州、南米のリスナーにも同様に80'sぽい、という評価はいただいているので、おおむねそんな感じかな、と解釈しています。
*アルバムリリース後には日本を含むツアーを予定しているようですね?
6月に東阪ツアーに行くつもりでしたが、Covid19の影響で身動きが取れなくて、仕切り直しの予定を組んでいます。
*最後に日本のファンにメッセージを頂けますか?
『IRON LOTUS』の 日本盤がリリースされることになり、とても光栄です。我々はバンコクで音楽を通じて出会い、NACARBIDEというバンドを立ち上げました。メンバーの様々な経験を、『IRON LOTUS』というアルバムに込めて創り上げました。80'Sな雰囲気にプラスアルファされたNACARBIDEの音楽は、ヘヴィメタル好きのみなさんの体に自然と入っていくと思います。たくさんの方に『IRON LOTUS』を聴いて頂いて、近いうちに日本のみなさんにも是非直接お会いしたいです。
NACARBIDEのニューアルバム『IRON LOTUS』をよろしくお願いします!
セカンドアルバム『』はコチラからご購入できます。

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