★美しい旅…楊 興新 作曲
2月にニューカレドニアでの企画コンサートとして、主催された方より企画に向けて1曲作曲された作品が演奏されればより一層盛上るだろうということで提案があり、楊もその事に興味を抱き作曲した曲。
作品イメージは、主催された会社の美容師の方々の企画への熱い思い、そして、その方々との出逢い、そしてアルバム中、メインで収録されている中国胡弓の名曲の数々も、”美しい旅”を作曲する中で出逢いから、自身の音楽との出逢いということもイメージされ、きっかけとなって今回のアルバムイメージとなった。
★陽関三畳(Yan Guwan San Die)…古曲(Traditional)唐代の詩人、王維(701〜761)が渭城(現在の陝西省咸陽県)にて、友人を送る際に書いた「渭城曲(元二の安西に使いするを送る)」という有名な七言絶句の漢詩があり、後にこの詩が古琴を伴奏にした歌となり、梨園の楽士らに演奏され、歌い継がれてきた。二胡の独奏曲「陽関三畳」は、この古琴の曲を二胡用に書き直したもので、数多くの演奏譜が残されている。「三畳」はもともと主題部分を3回繰り返すことを意味している。
★燭影揺紅(Zhu Ying Yao Hong)…劉 天華 作曲劉天華が1932年に創作した曲で、生前最後の作品。華やかなダンスパーティーのシーンを描いた曲で、明るく、流れるように演奏されるが、華やかさの裏に哀しさも感じさせる曲である。
★二泉映月(Er Quan Ying Yue)…阿炳(A Bing)中国の胡弓曲では、名曲中の名曲で、中国音楽資料中、最も貴重な遺産だと言われている。この曲は、江蘇省無錫の恵山に湧く天下第二泉という清らかな泉の水面に煌々と照る月を描写し賞でている。胡弓をソロ楽器として高めた素晴らしい曲である。
★山村変了樣(Shan Cun Bian Le Yang)…曽 加慶(Ceng Jia Qing) 作曲権利者曾加慶が1950年代末に創作した二胡の名曲で、1960年代に全国で流行し、称賛された。素朴な曲調、美しいメロディーで江南の山村の美しい景色を描いている。この曲は二胡現代曲の中では早期の作品であるが、現在でも多くの演奏家に愛され、二胡の曲の中では「経典の作」といわれている。もとは苦しい戦争のあと、山村に平和が訪れ、人々が意気洋々と祖国建設に励み、山村が美しく変わった様子を描いた曲。
★江河水(Jiang He Shui)…古曲(Traditional)『江河水』の原系は、『遼南鼓楽』の中の笙管(中国の吹奏楽器の一つ)の曲で、後に双管(吹奏楽器)独奏曲として改編された。この曲は、現在二胡演奏者の必修曲目の一つとなっており、その知名度はすでにもとの双管独奏曲をはるかに超えている。楽曲は、東北民間音楽の風格に満ちた曲調で、旧社会を描いたもの。ある仲むつまじい夫婦のお話として、夫が万里の長城建設の労役を強要され、虐待を受けて異郷の地で命を落とした。その知らせを受け、当時夫を見送った河辺で悲しみ憤り弔いをする妻の心情を繊細に表現している。
★光明行(GUANG MING XING)…劉 天華 作曲1931年に劉天華が作曲した「光明行」は、中国の民族音楽の中で数少ない行進曲の一つ。この曲は、西洋の作曲技法を用いており、西洋音楽と中国民族音楽を結合させた模範作品ともいわれている。この時代、中国は帝国列強諸国の侵略にみまわれていた時期にあり、曲の背景には、中国のこうした状況に対する苦悶や悲痛、憤懣の気持ちがあり、それらに対し、民族が一致団結して闘っていこうという作曲者の思いが感じられる。
★豫北叙事曲(Yu Bei Shu Shi Qu)…劉 文金(Liu Wenjin) 作曲劉文金が1959年に創作した有名な二胡独奏曲。1963年には「第4回上海之春・全国二胡独奏コンクール」で演奏され、音楽界に衝撃がもたらされた。豫北地方の人々の過去の苦しい生活と中華人民共和国建国以降の喜ばしい変化、さらに未来のすばらしい生活に対する憧れを描いた作品です。この曲は中華人民共和国建国以降の農村を題材としたすぐれた二胡独奏曲であり、二胡の演奏技巧や表現能力を十分発揮させている曲でもある。内弦と外弦の音色の対比、弓法の合理的な応用などの工夫がほどこされており、50年代末、60年代はじめの二胡の演奏テクニックや表現能力面において、重要な役割を果たした楽曲である。