日本のスケーター・シーンが次の一歩を踏み出そうとしている。
これは、アート、カルチャー、ファッション、、繊細な感性と大胆なタッチで描かれた、十分にコマーシャルな作品だ。
スケーターが中心となって結成されたFUNK & SOULバンド【HIPPIE TWIST】がオーガナイズし現在も続くイベント「360°(Three-Sixty)」
ファンク、ソウル、Hip-Hop、POP、Folk-tronica。
スケートボードを楽器やペンやカメラに持ち替えて、「ジャンルや表現の形を問わず、本物のアーティストとのコラボ」というコンセプトで、 音楽は勿論、CGアーティストによる映像の上映やライヴ・ペインティング(asian wave skate)など様々な趣向を凝らし、アート・シーンのコアになる場を提供しまた、スケートボードのカルチャー色も強く、国内外多くのスケーターから熱狂的な支持を得ているGleaves records及びHIPPIE TWISTはその中心となって、スケーターが生みつづけるカルチャーの重要な発信地としての役割を果たしている。
コンピレーションCDの構想は、この「360°(Three-Sixty)」がベースとなって1980年代、第2次スケートボードブーム時に使われたトリック名Hippie Twist=”Three-Sixty”をイベント名に冠し、コンピレーションCDのタイトルに冠したこの企画には、多くのスケーターが賛同した。収録されたアーティスト、ジャケットデザイン、企画の隅々に至るまでそんな彼らの精神が息づいている。
今回このコンピに収録された各音源は、各アーティストがいわば「ローカル」での活動をカタチにしたものである。Gleaves recordsは、今後彼らを軸に多くのセッションを生み出したいと考えこれまでのイベントから得た支持をベースに、コアなアート・シーンを真摯に追求し続ける。
新たに表現されるのは風景。流れ行く風景が遠く美しい。
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かつてLSDによる意識改革を推し進めた思想家、ティモシー・リアリーはこう語った事がある。
「サーファーは海と共に流れ、その懐で遊ぶという非生産的哲学を学んだことにより、逆に人類全般の進む方向を探るために、皆より先頭に出され、道なき道を歩まされている」、と。
ウェスト・コーストのスケーターがティーンエイジャーである事から先に進んだ時、トミー・ゲレロをはじめ、多くのプロスケーター達はサーファーが歩む「道なき道」を同じように歩き始めたように思う。彼らが描かれた光景はある種の心象風景だ。誰よりも先頭に出された者が到達する世界というのは結局は自らの心象風景だけが頼りなのだ。こうして芸術が生まれてゆく。
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今、彼らが歩もうとしている道はまさに「道なき道」。日本のスケーターがティーンエイジャーである事を卒業した時、彼らは何を見せてくれるのか。新しい芸術が生まれる瞬間が楽しみだ。
HippieTwist presents
360°(Three-Sixty) 〜Gleaves records compilation CD VOL1〜
■ 360°(Three-Sixty) 収録曲の紹介 ■
[M1] Like This Parade feat. Shigebone - intro-protoplasm
ヘビィなブレイクビーツとアジアテイスト溢れるサックスが印象的なイントロダクション。
[M2] Hippie Twist - elevator drop
うねる鍵盤のリフと疾走するギターのカッティング、クールなMCで一気にHippie Twistの世界に引き込まれる。
[M3] Hippie Twist - soul shine 【LEADER TRACK】
Hippie Twisが得意とするメロウさとヘビィさが同居する微熱スロウファンク。Megのパワフルなヴォーカルに圧倒される。
[M4] Hippie Twist - fever
ハードなギターリフからはじまる性急な空気感がブラックシネマの様。ファルセットのコーラスがMegのシャウトに引き継がれ、やがてソロへ。バンドはどこまでもテンションを上げていく。
[M5] NIGAYOMOGI - kanashimi no ame
ルーツレゲエ寄りのゆったりとしたトラックにビターな歌。甘さを排し、ノスタルジーと包容、スケールの大きなメッセージ。
[M6] NIGAYOMOGI - sweet love
妖しげなフレーズが印象的なサビでトラックは幕開け。リラクシン一辺倒ではないスリル。中間のダブが美しい。
[M7] MINAO feat. BOY MAR - とばせかませ
社会派MCがヘビィなドラムに重たく響く。バンドサウンドが力強いずっしりとしたHip-Hop。
[M8] MINAO feat. 心G 心の声
しんみりと聴かせるトラックはラバーズの甘さを持ち合わせつつ、DJは時に乗り、時に反りつつテンションを上げていく。
[M9] Sat Num - dancing for love
ラウドなバンドに乗せて歌う乾いた声が印象的。メロディーは美しく映像を喚起させる。湿り気を持ったグランジ。
[M10] Sat Num - nana byoshi
Sat Numのアブストラクトな一面。このトラックはタイトル通り7拍子。ハードなリフとメロディーはどこか内省的。
[M11] ミラクルサル - svenga
人力トランス。アシッド感溢れる高速BPMに乗せた四分打ち。リズムの中を自由に駆け巡るギターがミニマル美を描く。
[M12] ミラクルサル - trance rock
UKパンクを思わせるイントロから四分打ちへ。印象的なベースパターン。バンドサウンドとトランシーなフレーズの融合。
[M13] Like This Parade - wrap around our park
サイケデリック・フラワーポップ。コーラスとゆるやかな美メロPOPS。美しいサビとミニマルなエンディングが印象的。
[M14] Like This Parade - stray beam of yellow sunshine
エレクトロニカとPOPSの交流。ハンドメイドなバンドに乗せて歌うシンプルなメロディーは繰り返し聴きたくなる。
[M15] Kyo Arai - washing sand
最後を飾るに相応しいフォークトロニカ。夕映えの海を連想させる枯れたギターと美しいシンセサイザー。