ソウル・アイズ / 亀和田國彦カルテット
SAR-H2201
title ソウル・アイズ
artists 亀和田國彦カルテット
label アーティスティック・ジャズ・ワークショップ・レコード
url http://homepage2.nifty.com/kamewada/
price ¥2100
release 2010/6/19
format CD
cat.no SAR-H2201

1.ステーブルメイツ,
2.ザ・ドルフィン,
3.スパイラル,
4.シモーネ,
5.ナイン・フィンガーズ,
6.ミスター・ヒラヤマ,
7.ソウル・アイズ,
8.モッサフロ,
9.ウイスパー・ノット,
10.ウインドウズ

バイソン片山(Ds)をゲストに迎えたカルテットによる亀和田國彦(as)の初リーダーアルバム.
ザ・マーチン・アルトのベルベットサウンドからほとばしる静かなる情念

これは私の持論だが,音楽アルバムは,それが一つの作品として全体から醸し出される雰囲気がとても重要である.本アルバムは,選曲にも十分に気を配られ,メロディーの美しく現代的な曲がそろえられ,前作同様に統一感のある上品な仕上がりとなっている.また,当然ながら本作品は亀和田のアルトがアルバム全体を支配し,亀和田ワールドを聴くことになる.亀和田は独立した環境で演奏法を身につけたため,かなりの遠回りをしたものの,遠くの方で身につけたスタイルは他に類を見ない.この他に類を見ないというのは芸術性の一面を構成する非常に重要な要素である.亀和田は,今回のゲストプレーヤーBison片山の,その柔らかいサウンドがとても好きで,以前から彼のFavorite Drummerであった.Bisonは当初,パーカッショニストであったらしく,どちらかと言えば,一枚のシンバルからビートを叩き出すというより,細かいフレーズの集合体としてドラムセット全体からサウンドが生み出され,その中からビートを紡ぎだすスタイルである.ドラムセット全体から織りなされる,いわば「ベルベット・サウンド」が,これもまた滑らかな繊細な亀和田のアルトのサウンドに良く溶け合い,ユニットのサウンドを上質なものに押し上げている.更に,今回も近代人という狭い空間で録音されたにもかかわらず,すばらしいエンジニアの成果として素晴らしい音質に仕上がっている.結果的に,本アルバムは画一化されたプレーヤーによる画一化された演奏にあふれる現在,独特の輝きを放つ一枚となった.
(CDライナーノーツからの抜粋,2010年3月22日,平山正喜 近代人 宇都宮)

アーティスト・プロフィール

亀和田國彦(as):1958年宇都宮市生まれで学生時代にアルトサックスを持ってジャズの演奏を始め,宇都宮市内で活動を継続している.幼稚園時代のヤマハ音楽教室以外の特別な音楽教育は受けていない.が学生時代から数えて,既に30年以上が経過した.その間,外部との接触が少ない環境で演奏活動を続け,独自のスタイルを身につけている.

野中利香(p):1967栃木県・矢板市生まれで,小学生からクラシックピアノを学び,二十代後半には,父親の会社が倒産するという深刻な経済的苦境の中で,ボストンのバークリー音楽院への留学経験をもっている.現在はヤマハPMSの講師で宇都宮を中心に各種コンボなどで演奏をしている.ワークショップへの参加は比較的最近である.

岩見達也(b):1955年生まれで出生地は良く分からない.学生時代からエレキベースを始め,東京のキャバレー等での演奏を経て,その後ウッドベースに持ち替え,現在は宇都宮を中心にジャズコンボで活動している.ジャズの演奏理論には詳しい蘊蓄ベーシストである.やはり宇都宮を中心にコンボなどで演奏する.ワークショップへの参加は比較的古く,アルトの亀和田とは既に30年近い付き合いとなる.Bison 片山(dr):1951年気仙沼市生まれ1974年に上京し故日野元彦氏に師事し同時にプロ活動を始めた.これまでに,Walter Bishop Jr., Hank Jones,Cedar Walton, Marlena Shaw等,数々の有名ミュージシャンと競演の経歴を持つ.国内では大御所テナー奏者の尾田悟氏のお気に入りとなっている.ドラムス演奏の他に,そのにユニークなキャラクターが買われて映画やTVコマーシャルにも出演し,フランス映画「畏れ慄いて(Fear and Trembling)」では,なんと準主演を努めている.日本の商社に勤務する外国人女性社員が社内で自己実現できない苦渋がベルギー人の視点で描かれた作品で,Bisonの演技ぶりを見てみたいと思うのだが,DVDを日本国内で入手するのは難しいようだ.「最近は少し痩せ気味で,キャラクターイメージが崩れつつある」とは,本人の弁である.

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