多彩なレパートリーを誇る畠中が正面きって挑んだオペラ・アリアを中心とするアルバム。本来の彼女の声質がヴェルディやプッチーニに向いている力強いリリコ・スピントであることが良く分かる。トスカの感情移入の凄まじさ、デズデモナと蝶々さんの清らかさと緊張感の見事な表出!イタオペ・ファンなら文句無しに歓迎する高い水準のCDだ。(城間勉)「ぶらあぼ」誌 2007年12月号掲載レビュー
現代音楽声楽曲の分野で数々の実績を残してきた畠中恵子が、オペラ歌手への転向後、満を持して発表した本格的なオペラ・アリア集。プッチーニ、ヴェルディ、モーツァルトの名曲とともに、日本・ドイツ歌曲歌曲を演奏したリサイタルの全容を収めたライヴ・レコーディングです。類い希なリリコ・スピントによる力強い歌唱は、イタリアでも高い評価を受けつつあります。
ボーナストラックとして、畠中自身のピアノ弾き歌いによるヴェルディの「さらば過ぎ去りし日よ」を収録しています。
畠中恵子プロフィール:
東京芸術大学オペラ科、同大学修士課程ソロ科修了。在学中89年、サントリー音楽財団コンサートにてピエール・ブーレーズを歌いデビュー。モーツァルト音楽コンクール3位。前田賞受賞。歌劇「子供と魔法」に出演。NHK洋楽オーディション合格。ヴィヴァルディ合奏団、鹿沼フィルと共演。出光音楽賞選出。CDレーベル "タラガ"より6枚のCD・DVDをリリース。「武満徹/環礁」は2001年度Wien Universal誌の推薦を受けた。2002年、ロバート・リーグル(Tenor sax)、ギュスターボ・アギュラー(percussion)とともに "Trio Kya" を結成。ルーマニアのEdition Modernよりライヴ・レコーディングがリリースされた。《東京の夏音楽祭2002》では、ソフィア・グバイドゥーリナの楽曲を演奏。「余分なものの一切ない、本物の芸術家の歌唱」(グバイドゥーリナ)、と賞賛された。2003年、ブカレスト国際音楽フェスティバルに出演。またボローニャ大学の招待に応じ、イタリアで演奏。2004年、イタリアのスポレート歌劇場にてオーディションを受け、ミケランジェロ・ズーレッティの指導を受ける。新国立劇場オーディション合格。現在、オペラ・レパートリーを中心に活動中。