フランス的で香り高い繊細な感覚と品性が潜んでいて、音楽がいかに楽しく素敵であるかを伝えており、充実した見事な演奏は聴き応えがあった。
再びリリースされた今回の宇宿姉弟の演奏を聴き、音楽の素晴らしさというものを十分に感じさせられた。
この12曲には何とも大きく引付けられる魅力がある。チェロとピアノの合奏では二人の心からの訴えと語りが切々と伝わり、聴く者を音楽の大きな官能の世界へと引き込んでゆく。その内面には、フランス的で香り高い繊細な感覚と品性が潜んでいると思えたし、ピアノのソロの中にも豊かな感性と洒落た味がたっぷりと溢れていた。二人は、音楽がいかに楽しく素敵であるかを今回も大きく伝えており、充実した見事な演奏は聴き応えがあった。
家永 勝(音楽評論家)
宇宿真紀子(ピアノ) 幼児期に渡仏。コルマール市コンセルヴァトワール、フライブルグ高等音楽院(ドイツ)を経て、パリ高等音楽院、ルエイユ・マルメゾン音楽院(院相当課程)をともに一等賞で卒業。フランス国内のみならずスペイン、ロシアその他の国際音楽フェスティバル、公式記念行事等に招かれソロ演奏を行うとともに、これまでフランス国立放送協会のオリヴィエ・メシアンホールにおける同オーケストラとの共演を始め、チェコ共和国 カルロヴィ・ヴァリ交響楽団やロシア サンクト・ペテルブルグ(建都300年記念)における同オーケストラ(指揮アレクサンドル・カントロフ)との共演などにより絶賛を浴びている。また2007年3月にはパリ日本文化会館において同館主催によるリサイタルにも出演し好評を博している。他方2001年からは毎年日本各地で弟とジョイントリサイタルを開き、2005年にはファーストアルバム「夢のあとに」、2008年にはセカンドアルバム「愛の夢」をリリース、NHK-FM「名曲リサイタル」にも出演するなど、いずれも日本人の感性とフランスの響きの融和として高く評価されている。仏国立放送協会主催コンクール大賞、ニコライ・ルービンシュタイン国際ピアノコンクール3位ほか、仏国内外で入賞。ピアノをジャック・ルヴィエ、ジャン=マリー・コテ、ドニ・パスカル、シャンタル・リウ、室内楽をマリー=ポール・ミロンヌに師事。
宇宿直彰(チェロ) 幼児期に渡仏。コルマール市コンセルヴァトワール、パリ市立コンセルヴァトワールを経て、パリ高等音楽院、ルエイユ・マルメゾン音楽院(院相当課程)をともに一等賞で卒業。フランス国内のみならずスペイン、ロシアその他の国際音楽フェスティバル、公式記念行事等に招かれソロ演奏を行うとともに、これまでチェコ共和国 カルロヴィ・ヴァリ交響楽団やロシア サンクト・ペテルブルグ(建都300年記念)における同オーケストラ(指揮アレクサンドル・カントロフ)との共演などにより絶賛を浴びている。また2007年3月にはパリ日本文化会館において同館主催によるリサイタルにも出演し好評を博している。他方2001年からは毎年日本各地で姉とジョイントリサイタルを開き、2005年にはファーストアルバム「夢のあとに」、2008年にはセカンドアルバム「愛の夢」をリリース、NHK-FM「名曲リサイタル」にも出演するなど、いずれも日本人の感性とフランスの響きの融和として高く評価されている。仏国立放送協会主催コンクール1位、パリ室内楽国際コンクール3位ほか、仏国内外で入賞。チェロをフィリップ・ミュレール、ジャン=マリー・ガマール、チェロと室内楽をマリー=ポール・ミロンヌに師事。